南越前町担い手農家インタビュー「私たちの営農💪」その3
- 2022.01.27
- 仕事
その3 濱野好己さん
氏名または名称 | 濱野好己 |
作業場所 | 河野 |
経営概要 | 梅園80本 |
特徴等 | 蜂による受粉補佐等 |
Q.梅栽培のやりがいを教えてください
A.「黄金の梅」の商品化が出来てきていることです。スイーツ系の原料として梅を生産するのに必死です。新規の生産者も増えてきているのがプラスですね。
Q.スマート農業を導入していますか?
A.スマート農業を導入することは厳しいです。剪定や収穫は手作業でやることが多く、かつ自然に左右されることが多いためです。農園が山肌のため、大型機械を入れられる余地がありません。水も貴重品なので山全体で水道を調整しながら使っています。梅の受粉はハチ半分天気が半分で春先の天気が悪いと不作になります。一昨年は豊作でしたが、去年は春先の天気が良くなく、残念ながら不作でした。
Q.現状の問題点を教えてください
A.生産者の高齢化が深刻です。20年前に比べて生産者、出荷量ともに半分ぐらいになりました。
Q.考えられる原因は何ですか?
A.加工用梅の最大産地が和歌山で、河野は長い間単価が低く、生産者の労働意欲の減衰が著しいためです。ただ、近年は河野梅のブランド化に取り組んでおり、需要が伸びつつあります。単価も上昇傾向にあります。
Q.必要な人材を教えてください
A.やる気がある人。やる気さえあれば他にいりません。果樹の特性上、軌道に乗るまで大変ですが、やる気次第でいくらでもやりようがあります。
現在、梅の需要が伸びてきているためやり方、方法次第では稼げるようになると思います。
Q.もし、後継者ができたら次の後継者に引き継げる施設を教えてください
A.比較的大きい作業小屋があります。山の上に作業小屋があるので、その場ですぐに梅を選別できるため、時間のロスが発生しません。
Q.アルバイトは雇えますか?また、常時雇用等は考えておられますか?
A.一人ではできないため、土日や繁忙期だけでもアルバイトに来てほしいです。梅は繁忙期が限られているため1年中雇う形態は出来ません。6月末〜7月が最盛期です。
Q最後になりますが、「黄金の梅」のPRをどうぞ。
A.先に述べたとおり、新たに「黄金の梅」を生産する人が増えてきています。
梅農家の方の中でも、園地(梅園)の中で従来品種を切って「黄金の梅」に切り替えている方も増えてきました。
「黄金の梅」の需要も伸び、ブランドメーカーからの受注が増えてきています。梅農家を南越前町で目指すなら、今がチャンスです。
「黄金の梅」とは?
福井県で開発された品種、新兵太夫を樹上で熟成させ、収穫した梅のことです。
芳香な香りを漂わせます。
執筆 中谷
お問合せ先
南越前町役場 農林水産課
tel : 0778-47-8001